全てが報われて、また笑顔になっていく。

人は乾杯の数だけ幸せになれる。
(映画『しあわせのパン』より)

 これはヨーロッパのことわざだそう。セリフは「良い事があったら乾杯して、残念な時にも乾杯をして、一日の終わりを誰かと乾杯できたらそれが幸せ」と続きます。もちろん一人でしっぽりとお酒を飲んで今日を噛み締める日があっても良し。だけど“乾杯”だけは、隣に誰かがいるからこそできることです。そんな“乾杯”には何かトクベツな魔法のような力がある気がしませんか…?
 
 さて「なんだか友だちや家族、大切な人と飲みたくなってきた…!」というあなたにオススメの新曲を、今日のうたコラムでご紹介!2018年5月30日に“ケツメイシ”がリリースした沖縄県&CLUBケツメイシ会員の限定シングル「カンパイの唄」です。尚、この歌はオリオンドラフトのオリジナルCMソング。MVは、沖縄の日常の様々なカンパイシーンが切り取られた映像となっております。

乾杯差し出す
グラス持つ手の数を見る度に
全てが報われて また笑顔になっていく

乾杯 心で
遠く離れた 街に住む君へ
またね、、、 またねと繰り返し
「カンパイの唄」/ケツメイシ

 ゆる暖かいギターサウンドで幕を開ける曲。そして冒頭のサビでは、何人もの声と手拍子とが重なっており、この場に集まった人の<全てが報われて また笑顔になっていく>様子が伝わってくるかのようです。また<乾杯>とは、喜びやお祝いの気持ち、何かの発展を願う想いが込められている言葉。だからこそ“かーんーぱーい♪”という響きを聴くだけで、心がパーッと明るくなってきます。
 
 きっと<乾杯>は、今この時を楽しむスイッチになる合言葉。さらに<遠く離れた 街に住む君>と離れていた時間を一瞬で忘れさせてしまう合言葉。でも、こうしてこの場に集まって合言葉を口にするまでは<グラス持つ手の数>の分、人生があるんですよね。それは順風満帆なものばかりではないでしょう。むしろ大人になったからこその、悩みやしんどさをそれぞれ抱えているのではないでしょうか。

努力じゃどうにもならないことや
日々感じている合わないものが
不安、苦しみ、苛立ちとなって
怒鳴って 強がっても 何も変わんない

そんな時にこそ 仲間と乾杯
語らずとも分かる だから止まんない
そりゃ生きてりゃたまには嫌になって
皆 色々あるけど頑張ってる
「カンパイの唄」/ケツメイシ

酒の力借りて良いじゃない
普段言えない事だって言いなさい
イライラすんなよ 色々あんだろ
飲も飲もおかわり 明日もがんばろ

あの詩のような乾杯の音頭懐かしい
そんなアイツも パパになるらしいな
近々集まって祝い酒
皆々そうただ飲みたいだけ
「カンパイの唄」/ケツメイシ

 そんな<たまに嫌になって>しまう現実の<不安、苦しみ、苛立ち>などの本音も、この歌にはありのままに綴られております。今日この場にいない<パパになる>アイツもまた<色々あるけど頑張ってる>はず。それでも<乾杯>という魔法の合言葉が響けば、たちまち心が解放されるのです。余計なことはすっかり忘れて飲む人もいれば、今だけは<普段言えない事>をワーッと愚痴る人もいる。ただ、どんな人も“今この時”が<明日もがんばろ>と思える力に変わってゆくのだと思います。

辛い話はもう良いかい?
笑って飲みたい! ハイ、もう一杯!!
酒はもどせても人生戻らない
ならこの瞬間今踊らない!?

乾杯差し出す
グラス持つ手の数を見る度に
全てが報われて また笑顔になっていく
「カンパイの唄」/ケツメイシ

 そして<辛い話>をとことん吐き出し切ったら、あとはもう笑って飲むだけ!戻らない人生の<この瞬間今>踊るだけ!明日からはまた全然、会うことのない日々が始まるのかもしれません。だけど今日のこの思い出や、どこかで<皆 色々あるけど頑張ってる>ということが、離れていても自分の支えになるのです。この曲を聴いていたらますます、誰かと<乾杯>したい気分になってきますね!
 
 最近、イライラしがちな方、寂しい方、物事がうまくいかない方、ケツメイシ「カンパイの唄」を聴いてみてください。どなたの顔が思い浮かんでくるでしょうか。是非、そのお相手を誘って<乾杯>の合言葉を大きな声で一緒に口にしてみてください!魔法の言葉で始まる時間が、きっとあなたの心を今より少し、上向きにしてくれますよ…!