検索ワード

検索対象

  • アーティスト
  • 楽曲
  • 歌詞

検索条件

  • を含む
  • から始まる
  • と完全一致

CLOSE

MENU

今日のうた

大原櫻子

さよなら、あなたはわたしのすべてでした。

 2017年11月22日に“大原櫻子”が今年3枚目となるシングル「さよなら」をリリース!歌ネットでは、11月14日から表題曲の歌詞先行公開がスタートし、注目度ランキングの2位も記録しております。作詞作曲を手がけたのは、いきものがかりの水野良樹。彼が『すごく時系列を意識しながら書いた』と語るこの歌は、まさに一つのドラマを見ているかのように展開してゆく失恋ソングです。

さよなら あなたはわたしのすべてでした
世界でいちばん素敵にみえた横顔も
もう会えない 胸にしまうだけ
優しくて切ない 想い出に変わるのね

あなたは最後も笑ってくれてたのに
わたしは涙がこぼれて何も言えなかった
「もう行きな」と手を離した
この恋は夢のように終わったの
「さよなら」/大原櫻子

 二人のクライマックスシーンから幕を開ける歌。さよなら、あなたはわたしのすべてでした…。そんな切なすぎる想いを乗せた歌声は、かなしく震え、泣いているようにさえ感じられます。この<あなた>と<わたし>は、憎み合っての別れではないんですよね。でも、好きなままだからこそ、尚更ツラい。ここでの<この恋は夢のように終わったの>というフレーズは、まだ“この恋の終わり”を現実として受け入れられない主人公の心を表しているのでしょう。

 ただ、クライマックスシーンはあくまで「さよなら」の冒頭。ここから描かれていくのは“終わりのその後”の物語なのです。大切な人と別れてから<ずっと憧れてた新しい日々のなかで>、<それなりに暮らせているよ>と歌う主人公。しかし想いはまだ、切なく息づいております。だってあのとき、笑ってくれたのも、「もう行きな」と言ってくれたのも、手を離したのも、<あなた>です。自分は受け身になって、泣くことしかできなかった。だから<わたし>は“終わり”がまだ“夢のよう”である状態なのではないでしょうか。

「いつかは僕らも大人になるんだよ」と
あの日のふたりは無邪気に笑っていたけれど
そんなときがくるだなんて
本当は信じたくなかっただけなのかな

誰かを愛して 誰かに愛されて 明日をつむぐの
そしてそれはあなたとだと思っていたけど
もうふたりは それぞれのこれからを生きていく

なんども考えていたんだよ
「そばにいてほしい」って言えてたなら
ふたりの未来 はぐれずに
ここでその手を握っていたかな

きっと いつの日にか ぜんぶ笑えるよだなんて
ねぇあなたも 風のなかに想いさえ 捨ててしまうの
「さよなら」/大原櫻子

 歌詞の中に綴られている語尾に注目してみると、「~なのかな」「~けど」「~なら」など、過去の二人を振り返って、もう確かめようがないことを考えたり、もう叶わない想いを撫ぜたり、もう取り返しのつかない後悔をしたりしながら、今を生きている<わたし>の姿が見えてきます。あのとき、自分が「そばにいてほしい」って言えていたら、手を離さなければ、そんな“たられば”は無駄だとわかっていたって、考えずにはいられないのでしょう。

 また、ここまで3回【笑う】というワードが登場しております。最後もあなたは<笑ってくれてた>こと。かつてのふたりが無邪気に<笑っていた>こと。そして<いつの日にか ぜんぶ笑えるよだなんて>言葉。いずれに対しても<わたし>のポジティブなベクトルは向いていませんね。きっとそれは今、自分が心から笑うことなんてできないから…。けれど、歌の終わりでは、主人公の気持ちが次のように歌われているんです。

さよなら わたしは忘れはしないでしょう
世界でいちばんあなたのことが好きだったよ
もう泣かない もう振り向かない
わたしは 明日を生きていく 生きていく

さよなら さよなら 笑顔で手を振るから
そうだよ あなたも あなたの夢を生きてほしい
もうすべては はじまりにたどりついて
この恋は 夢のように 終わったの
「さよなら」/大原櫻子

 どんな哀しみにも必ず底があります。「さよなら」には、そこにたどり着き、そして上を向く瞬間までもちゃんと描かれているのです。その“転機”となるフレーズは是非、歌詞の全文を読んで、確かめてみてください。キーワードは【手】です。あのとき<あなた>が離したこの手を<わたし>はどこへ向けるのか…。それがラストサビの<笑顔で手を振るから>というフレーズに繋がっているのだと思います。やっと【笑う】というワードも前向きなものに変わったのです。
 
 また、最後の最後に響く<この恋は 夢のように 終わったの>というフレーズ。これは冒頭でも歌われていたフレーズですが、恋の終わりを現実として受け入れられなかったあの頃とはまったく違います。今は“恋の終わり”をちゃんと噛み締めて、前を向いて次に進んでゆく、そんな主人公の姿が歌声からも伝わってくるのです。切なく悲しいだけではない、珠玉の失恋ソング。きっと、みなさんそれぞれの“あの恋”にも重なるのではないでしょうか…!

◆8thニューシングル「さよなら」 
2017年11月22日発売
初回限定盤A VIZL-1286 ¥1,500税抜
初回限定盤B VIZL-1287 ¥1,500税抜
通常盤 VICL-37344 ¥1,200税抜