言葉の達人

SAKUSHIKA

 達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介して行くこのコーナー。
今回は、「最遊記」「kanon」「Fate/Stay night」「戦場のヴァルキュリア」などのアニメ作品を数多く手掛け、作詞以外にもラジオ構成や舞台脚本、小説も書かれている
こさかなおみ」さんをゲストにお迎え致しました。

秋谷銀四郎

代表作

START(遊戯王5D's ED曲)中河内雅貴
約束(劇場版CLANNADイメージソング)Lia
真実の扉(ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜 OP曲) /石田燿子
「愛情のカタマリ」(これが私の御主人様 ED曲) /浅野真澄、清水愛、植田佳奈
明日へのキズナ(戦場のヴァルキュリア OP曲)HIMEKA
「Fate/stay night」キャラクターイメージソング
「彩雲国物語」キャラクターイメージソング
「吟遊黙示録マイネリーベ wieder」キャラクターCD
「最遊記」シリーズ イメージ&ボーカルアルバム
その他多数

作曲論

「書かなきゃ」ではなく「書きたい」という衝動と、音にのった時の言葉の響きを大事にしています。それから「空」の部分、聴いた方がそれぞれの想いを巡らせる余白みたいなものが表現できれば素晴らしいと思っています。

秋谷さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:

「私には出来る!」という凄まじいまでの純粋な思い込み。

Q:
プロ、初作品について
A:

『伝心まもって守護月天!』というアニメの歌詞です。最初に書いたのはOVA挿入曲「moon light」で、世に出た初作品は「星神 離珠でし」だと思います。その後も同アニメのキャラクターソングやOVAのOP曲なども担当させて頂きました。自分が書いたフレーズでキャラが動いていることにすごく感激しました。

Q:
作品を提供したいアーティスト
A:

私の書く世界観が好きだと言って下さる全てのアーティスト。

Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:

世に出たものは自分だけのものではないと思っているので、売れたとか売れない、好き嫌いというのも考えたことがありませんでした。でも問われたことにお答えするならば、一枚しか売れていなくても、その楽曲を好きと思っている方がいるなら、それが私の好きな歌です。

Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:

作詞家になったきっかけと同じで、「私には出来る!」という直感と思い込みです。未だにそう口に出してから仕事しています(笑)!

Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:

どんなことでも、どんな感情でも、好きなことを好きなだけ、嫌なことなら泣きながらでも、ちゃんと味わって下さい。辛い苦い酸っぱい甘い、様々な感情を蓄積すれば味わい深い感覚が生まれると思います。

歌詞を見る

幻想魔伝最遊記 Image Album Vol.1に収録されている曲です。峰倉かずや氏の原作コミックに相当のめり込んでいた為か、10分ほどで書き上げた最短奇跡の一曲です。その後にはキャラクター演じる声優さんにも歌って頂けました。このアルバムがシリーズ最初のもので、発売された時は嬉しくて泣けました!これを機に十年以上に渡り最遊記に携われていることが、誇りであり人生の宝物です。

■私の好きなあのフレーズ
「 還れる場所が解って初めて
         自由の意味を悟るんだろう 」

PROFILE

こさかなおみNaomi Kosaka

2000年閃き的思い込みだけで作詞家としての活動を始める。
数多くのアニメ作品に携わりつつ、舞台脚本やラジオの構成など「書く」という分野の幅を広げる。2013年には初小説「夢天視 時渡申彦」が第一回講談社LINEノベル大賞へエントリーされる。趣味はジョギング、バラの栽培、ムーミンフィギュア収集と球体関節人形制作。


・オフィシャルブログ「天使の分け前

Twitter

・LINEノベル『夢天視 時渡申彦』ID: @linenovel_502

[CDリリース情報]

「最遊記」コンプリート・ボーカルソングコレクション

FFCM-48 ¥5,000 (tax out)
2014.8.27 Release



・講談社LINEノベル
「夢天視 時渡申彦」配信中

【これまで登場した作詞家さん】