言葉の達人

SAKUSHIKA

達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介していくこのコーナー。
今回は、心に響く歌詞に定評があり、FUNKY MONKEY BABYS、AAAなどのアーティストの作品を手掛け、シンガーソングライター、ピアニスト、ラジオDJとしても活動中の
大塚利恵」さんをゲストにお迎え致しました。

秋谷銀四郎

代表作

シアワセタランチュラ」/たんこぶちん
微熱の月」/春奈るな
「Nebappe☆Mitoppo」/水戸ご当地アイドル(仮)
はばたけ!」/上村昌也
Dreamers!」(映画「神☆ヴォイス」主題歌)
白池悠宙&久保寺辰真with 久保寺声優学校オールスターズ
アニメ「ぬらりひょんの孫」EDテーマ全曲
片手☆SIZE(平野綾・堀江由衣・前田愛)
Revolution」(共作) /FTISLAND
ZAPPER」/AAA
もう君がいない」(共作) /FUNKY MONKEY BABYS
夏気球」(アニメ「ポポロクロイス物語」主題歌) /大塚利恵
その他多数

作曲論

歌詞は音楽の言葉。言葉なのだけれど、言葉にならないイメージや想いも伝えることができるのが歌詞。「読んで良い歌詞」ではなく「聴いて響く歌詞」を目指して書いています。どんなに制約がある場合でも、誠実に精一杯、自分もぐっとくるものを、目一杯楽しんで書くのがモットーです。そういう姿勢が言葉に乗り移ると思っています。

秋谷さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:
元々アーティストとして同期デビューだった作曲家の鎌田雅人さんが私の歌詞に注目して下さって、お仕事をいただくようになりました。シンガーソングライターとして出していた作品が名刺代わりになりました。
Q:
プロ、初作品について
A:
98年シンガーソングライターとしてのデビュー曲「いいよ。」。20歳くらいの時の作品で、'死’がテーマでした。
Q:
作品を提供したいアーティスト
A:
原田知世さん。畠山美由紀さんとはいつかコラボしたいと話しており、実現させたい。あと英詞の日本語版を書きたい。キャロル・キングの「So Far Away」を「ため〜いき〜♪」と歌ったり、フェアグラウンド・アトラクションの「Clare」をロンドンから横須賀に設定を変えて自分のアルバムでカバーしたこともあり、意訳が好きです。
Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:
作詞した作品は、そのプロジェクトの一員として家族のような気持ちで書かせてもらっているので、好き嫌いを超えて全部大事な宝物です。もっと沢山の人に知ってもらいたいという意味では、深い母性を表現した初田悦子さんの「Mother」「光」。アニメ「ぬらりひょんの孫」EDテーマのカップリング曲「Tiara a moi」。
Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:
言葉だけで全部がんばらなくて良いのが歌詞だから。歌を作って歌うようになってはじめて、ちゃんと想いが伝わり、自分らしく居られるようになったからです。それまではいつも思っていることをうまく言えず、自分の言葉にコンプレックスがありました。コンプレックスがこだわりに化けたのだとも思います。
Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:
書いている時間より、書いていない時間を有意義に。普段どんなふうに言葉と向き合っているかが、そのまま書いた歌詞に出ると思います。あと、私は特に映画から沢山のヒントをもらっています。ストーリーや台詞だけでなく、演出、カメラワーク、構成、'間’、空気感なども。「作詞の会」という、本気だけどアットホームな講座をやっているので、よかったら来てみて下さいね!

 

歌詞を見る

恋人、配偶者、子供、誰に向けても成り立つラブソングを、というオーダーでしたが、歌は本来たった一人に向けてのラブレターだと思うので、最大公約数的な歌詞にならないよう、相手のイメージを変えて何層にもストーリーを重ねました。デモの時はR&Bっぽいアレンジでしたが、歌詞ができてからがらっと変わりジプシーに!
歌・演奏も含め皆で一丸となって'情熱'を表現できた、大好きな作品です。

■私の好きなあのフレーズ
「例えば君はステンドグラス 視線の先を変えてく
本当は もっともっと 世界は美しい 」

PROFILE

大塚利恵Rie Otsuka

1976年茨城県北茨城市生まれ。同郷の野口雨情童謡に親しんで育つ。
県立水戸第一高校在学中、ソニーヴォーカリスト・オーディションでファイナリストになり、デビューのきっかけを掴む。東京音楽大学作曲科映画放送音楽コース入学とともに上京。
1998年ピアノ弾き語りの個性派シンガーソングライターとしてメジャーデビュー。
2004年頃から作詞家としての活動を開始。2011年配信限定チャリティーアルバム「るるらら空空」をリリース。作詞の指導や、ピアノ・作曲などの個人レッスンの経験も豊富。
現在フリーランスで、主に作詞家&指導者、時々作曲家、ピアニスト、シンガーソングライター、ラジオパーソナリティ(FMひたち)、ナレーター、teate(てあて)セラピスト。ヨガで心身を整える日々 。


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[CDリリース情報]

たんこぶちん
「シアワセタランチュラ」

YCCW-30034 \1,000 (tax in)
2013.10.16 Release
M-1:「シアワセタランチュラ」M-2:「TABOO」

水戸ご当地アイドル(仮)
「いばらき・おいしいパラダイス」

茨城県庁HPから無料DL

初田悦子
「Storyteller〜きみに歌う物語〜」

YCCW-30034 \3,000 (tax in)
2013.8.3 Release
M-2:「天使のめがね」M-13:「光」(2013version)

上村昌也
「Prologue」

IDRS-5 \1,500 (tax in)。
2013.9.18 Release
M-6:「誓い」

【これまで登場した作詞家さん】