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ほおずき

ほおずき

  • 歌手:
    グレープ
  • 発売日:
    1991/08/17
この曲の表示回数 25,866
 
いくつかの水たまりを残して
梅雨が駆け抜けてしまえば
しめった風の背中越しに
きみの好きな夏が来ます

あの日きみにせがまれて
でかけた小さなお祭り
綿菓子の味 アセチレンの光
きみは赤いほおずきを買った

ため息でまわしたひとつのかざぐるま
とまらず にとまらずに
まわれと二人祈っていたのに

きみの下駄の鼻緒が切れた
ひとごみにまかれて切れた
僕の肩にすがり うつむいたきみは
おびえるように 涙をこぼした

走馬灯に照らされて
僕はほおずきをかんで
風鈴の唄に合わせてきみが
団扇でそっと風をくれた

僕の肩越しに
子供の花火をみつめ
きみは小さく つぶやいた
消えない花火があるなら欲しいと

たわむれに刻んだ
二人のたけくらべ
背のびして 背のびして
つま先立っても とどかない

あの日のお祭りに
今夜は一人で行ったよ
想い出のほかに ひろったものは
誰かが忘れた ほおずきをひとつ