銀色の雨

奥村愛子

銀色の雨

作詞:奥村愛子・川上夏季
作曲:望月衛介
発売日:2006/02/15
この曲の表示回数:12,901回

銀色の雨
銀色の雨の粒が 天鵞絨の夜を滑り
深海魚みたいな 車の群れは
音もなく流れる

窓ガラス滲みながら 落ちてゆく街の灯り
街路樹も私の肩も心も
雨は優しく包んで

水曜日のカフェは ため息であふれる
何気ない一日の 幕が降りてゆく
可笑しくなる程に 退屈な毎日
ささやかな幸せに 息苦しくなる

誰も皆こんな風に ありふれた夜を紡ぎ
ブルーブラックの闇に 溶けてゆく
密やかな夢探して

歩道橋の上で 手のひらを広げて
自分だけの確かなもの つかもうとするけど
握りしめた指の 隙間からこぼれる
煌めくような光だけ 儚く残して

銀色の雨の粒が 天鵞絨の夜を滑り
深海魚みたいな 車の群れは
音もなく流れる

窓ガラス滲みながら 落ちてゆく街の灯り
苦しいのはただ明日がくること
いつもの夜に眠ろう

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