はぐれうた

りぶ

はぐれうた

作詞:三秋縋
作曲:堀江晶太
編曲:堀江晶太
発売日:2019/09/18
この曲の表示回数:20,681回

はぐれうた
さあさ 終わりにしようか
見え透いた木偶の星は消えた
反対のバスに乗ろうか
泣き濡れた夜を茶化して逃げ出した

踏みにじられた藍の庭
さかさに朽ちた三輪車
二重の影がたゆたう
はぐれたわけじゃないのにな
どちらさまからと笑う声
「あなたも迷子ね」

そっと手を そっと指を
「ないしょだよ」
意味はないのにな それが光っていた

ぜんまい仕掛けを五回転
錆びついた喉でも愛を伝うよ
放言主体の遺書を描いて
笑いあった日々が無性に恋しいんだ

「わたしはきみの迷子なの
裸足で震え泣いてたの」
二重の影が交わる
背中合わせで目を閉じよう
そらで口ずさむその歌を
いなくても聴きたいから

気づいたろう ごめんねも
さよならも
くだらない言葉 ふれたあとには

寄せた肩は気休めなんだろう
振り返るのは僕だけなんだろう
あとふたつ あとひとつ
ただ 数えてた

遠い灯が かすんでも
その歌は
情けないほどに胸に残っていた

さびしさも ふれたさも
愛してやろう
きっといない君がくれるものだから

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