まぼろしを見た

世武裕子

まぼろしを見た

作詞:世武裕子
作曲:世武裕子
発売日:2010/03/24
この曲の表示回数:12,005回

まぼろしを見た
重い鉄屑は 砂埃に消えた
遠くで響く 汽笛に混ざって飛んだ
ぼくは見たはずだ これは幻なんかじゃない

青空飛ぶ鳥 羨む小鳩がぽつり
大きな眼鏡橋 小さな二つの背中
君は見てるかい そんなとりとめない小さな日々を

夕日を背負った そのピエロは帰っていった
さよならさえ言えずに 誰にも気づかれずに
でも僕は見てたんだ 泣かない君にも涙を

ほんの少しだけ 違えば幸せかな
いつか辿り着くかな こんなに泣いたんだから
バカだろ バカだろ

愚かな娘も昔は無邪気だったのにな
素敵な靴も可愛い笑顔に映えた
君の言う 昔は失われたと言うのかい?

電車に揺られて 終わらない日々を進む
たった一度だけ 風船の虹を見たんだ
もう一度だけでいい その姿見せておくれよ

ほんの少しだけ 君を愛したい
いつか辿り着くさ そんなに泣かなくっても
バカだな バカだな

思い届く頃 砂埃が舞った
遠くで君たちは 汽笛に混ざって消えた

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