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お芝居やっていると、綺麗な日本語の大切さを感じる。

―― 今回のアルバムでとくに“挑戦曲”だと思うのはどの曲でしょうか。

最後に収録されている「Joy & Joy」ですね!DJがいるようなパーティー感というか、こういうテイストの曲を歌ったことがなかったから、最初にデモを聴いたときに私自身が歌っているイメージがまったく浮かばなくて。今回アルバムに入れるかどうかも迷ったくらい。ただ、今までは「歌詞を大事に」ということを意識してきたんですけど、この曲は歌詞以上にメロディーで楽しめる曲なので新鮮です。きっとファンの方は好きになってくれると思うけど、ビックリする曲だと思います。

―― 「Joy & Joy」はライブで披露されたときの、楽しそうな光景が浮かんでくる曲だなぁとも思いました。

よかったです!いやぁ…これは本当に歌ってみても難しくて。たとえば<君らしく笑えるように 消えない光のよう 希望の歌をおくるよ>~♪とか(生歌唱)。“ひかーりのーようー”ってあまり他の歌にはなかったリズム感なんですよ。だから最初は戸惑いましたね。<叫ばなくちゃ>ってフレーズも、これまでならストレートに叫ぶように歌ってきたと思うんですけど、この歌は“さっけばーなくちゃー”って。ちょっと跳ねる感じがあったりとか。あとサビで<JOY & JOY>~♪って歌っているところは“エンジョイ”って聴こえるように意識して歌ったりもしました。この曲はいろんな意味で『Enjoy』というアルバムを象徴する歌になっていると思います。

―― では、今のご自身の心境に一番近いと感じる曲はどの曲でしょうか。

…「いとしのギーモ」です。

photo_01です。

―― すみません、この“ギーモ”って何でしょうか。検索してみたんですけど、出てこなくて…。

あはは(笑)!ダメですよ、みんな検索しちゃー!そこに答えはないよー!このアルバムのインタビューでも、ライターさんどなたも正解してないです(笑)。そっかぁ…わからないかぁ…。あの…サビの歌詞の一文字目に注目して読んでもらってもいいですか?

―― ス…?あ!(是非、みなさんも歌詞をチェックしてみてください)

…ということなんです(笑)。これはファンの方に気付いてほしいので、あえて答えは言いません。まぁせっかく『Enjoy』ってタイトルのアルバムだし「1曲くらいくだらない歌を入れたいよねぇ」という話になりまして。そうしたら「じゃあ大好きな“アレ”をテーマにした歌でも歌えば?」って話が出まして。私が“アレ”に対して抱いている愛をひたすらメモに書いて、作詞家の小名川さんに提出して、この楽曲が生まれました。これはまさに“私の歌”なので、等身大ですね(笑)。

―― また、4曲目の「energy」の“負けず嫌い感”や8曲目の「Jet Set Music!~Album ver.~」の“歌に対する想い”など、櫻子さんの作詞ではなくとも、ちゃんと櫻子さんの心の血が通っているような楽曲ばかりですよね。

そうですねぇ。逆に歌詞に自分が共感できないところがあったら「ごめんなさい、これは歌えないです」って伝えます。そこは絶対。レコーディングまでに自分の言葉として落としこめるように、最初の段階でテーマや自分の気持ちをお伝えしたり、歌詞をいただいた段階で「ここのフレーズが私にはわからないです」とか、はっきり言うようにしているんです。たまにギリギリまで決まらない言葉とかもあるんですけど、それもしっくりいくまでずっと悩みます。

―― 今回、歌詞面でとくに悩んだ曲はありますか?

リード曲の「ツキアカリ」ですかね。メロディーはすごく可愛らしいんですけど、あまり甘くなりすぎない歌詞にしてほしくて。かといってありきたりなラブソングにもなってほしくないし。そこは結構、何回もやり取りさせていただきました。

―― 櫻子さんは、今後たとえば“許されない禁断の恋”だったりを歌うとなったとき、自分の体験したことのないものでも挑戦しますか?

します。さっき“共感”を大事にしているとは言いましたけど、たとえ私が個人として納得できない感情だったとしても、普遍的なこと、共感する人がたくさんいることだったら歌いたいかな。そして、そういうものに挑戦するとしたら、その歌詞の主人公と近い行動をしてみたり、その歌詞に描かれているのと近い感情を思い浮かべてみたりしながら、歌うと思います。お芝居と同じですね。

―― それは、自分で歌詞にすることもできそうですか?

どうだろうなぁ…。まだやったことがないのでわからないんですけど、ただ私はもともと実体験を書くのはあまり得意じゃないんです。全て虚構だと割り切った方が、逆に書きやすいような気がします。まぁ「いとしのギーモ」みたいな曲もありますし(笑)、実体験も大事だとは思いますけど…。心ってずっと動いているから、自分に近すぎる歌詞は、その気持ちじゃなくなったときに歌うのがツラくなりそうですよね。だからストーリー自体は実体験じゃないものの、自分も周りの人も共感できるような言葉をチョイスして、発信していきたいなと思います。

―― 櫻子さんは以前「友だちとの会話」から言葉の刺激を受けることが多いとおっしゃっていましたよね。最近、印象的だった言葉はありますか?

いっぱいありますねぇ。たとえば友だちが言ってくれた「そのときに素直になればいいんじゃない?」とか。やる前から心配していても、その場に立たないと自分の感情はわからないから、その瞬間に素直になれば良いんだって。あと、寝る前にストレッチをしているとき、ポロッと父から言われた「喋ってないからって、わからないと思わないで」という言葉も印象的だったかな。

―― 喋ってないからって、わからないと思わないで…。

つまり「喋らなくてもわかっているよ」ということなんですよね。私が喋っていなくても「櫻子の出ている歌番組を見れば、今何をどう思っているかとか、ちゃんと伝わっているよ」って。しかも不思議なことに、友だちにも同じことを言われたんです。でも、本当にそのとおりだなぁと思うし、そういうことを言ってくれる人が回りにいることはありがたいですねぇ。

―― 最近「歌詞が良いなぁ」と思ったアーティスト・楽曲を教えてください。

スピッツさんの「歌ウサギ」です。<何かを探して何処かへ行こう>~♪って歌なんですけど、その歌詞の<君の耳たぶに触れた感動だけを歌い続ける>というフレーズ、すごいなぁって。唇でも頬でもなく耳たぶなんだぁって。グッと来ちゃいましたね。

―― 櫻子さんが作詞をするときによく使う言葉はありますか?

なんか…温度感。冷たい何か、とか、誰かのぬくもり、とか、そういう温度感が伝わる言葉は好きですね。あと<瞳>も。「瞳」というタイトルの曲もあるんですけど、この歌は高校サッカーのテーマソングになるということで、実際に大会を観に行きまして。そのとき、私には応援している人たちの目がとても印象的だったんです。生活のなかでも人の目って、すごくよく見ているから、歌詞にも表れていると思います。

―― 逆に、使わないよう意識している言葉はありますか?

下品な言葉は使いたくないですね。あとは若者だけの言葉遣いとか。お芝居をやっていると、綺麗な日本語の大切さを感じるんですよ、すごく。だから常に言葉のチョイスには繊細でありたいですね。

―― ありがとうございました!では、最後に歌ネットを見ている方にメッセージをお願いします。

私も歌ネットさん、本当によく使わせていただいています。やっぱり音楽って、もちろんメロディーも大事ですけど、とくに歌詞って、言葉って大切だなって思うので、是非わたしのニューアルバムでも、1曲1曲歌詞に注目して聴いてもらえたら嬉しいです!

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大原櫻子 3rdアルバム 「Enjoy」
2018年6月27日発売
ビクターエンタテインメント
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大原櫻子の好きなフレーズ
sain_01です。
大原櫻子

1996年、東京都生まれ。22歳。2013年に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』全国ヒロインオーディションで抜擢され、スクリーン&CD同時デビュー。2014年には、女優として『日本映画批評家大賞“新人賞”」を、シンガーとして「第56回輝く!日本レコード大賞“新人賞”」をダブル受賞。2015年にリリースした1stアルバム『HAPPY』はオリコンウィークリーチャート初登場2位を獲得し(セールスは10万枚突破)、ゴールドディスクを獲得。年末にはソロデビュー満1年でのNHK紅白歌合戦へ初出場し、2016年には初の日本武道館公演(追加公演含めて2Days)を開催。2017年5月には初の主演舞台『Little Voice』を行い、9月からNHKドラマ10『この声をきみに』へ出演。2018年2月にはミュージカル『FUN HOME』へ出演など。歌に演技に活躍するニュースター。