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何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのか。

―― では、ここからはもう少し作詞についてのお話をお伺いしていきます。普段、歌詞はどのように作り上げていくことが多いですか?

わりとサビ頭の歌詞は、メロディーと同時に浮かんできますね。そのサビに合わせてAメロとBメロで物語を作っていく感じです。たとえば「女々しくて」はもう最初から<女々しくて 女々しくて>というフレーズが頭に流れてきたので、じゃあ男の女々しい気持ちを描く歌にしよう、ということになったんですよね。なので、サビ頭のワンフレーズから全体像を考えていくということはとても多いです。

あと、たまにやるのが、先に浮かんだメロディーに対して、意味はまったく成立しないけれども、音が合う日本語を当てはめていくという方法ですかね。まず支離滅裂なサビを、言葉のハマりだけで作って、そこから似た発音の言葉で違うワードをどうにか探して、意味を成立させていきます。

―― なんだかパズルみたいで難しそうですね…。

でも物語の流れや言葉の意味を重視しすぎた作詞をすると、そのメロディーに対して一番良い音のワードを当てはめられなかったりするんですよ。歌詞はすごく素敵なのに、このメロディーに乗せるとすげぇダサく聞こえる、みたいなものって歌を殺してしまっていると思うので。だから歌詞も大事なんですけど、やっぱり僕はどちらかというと音の聴こえ方をより大切にしていますね。

―― また、公式サイトのプロフィールには「作詞はマクドナルドの店内で行う」、マクドナルドは「パワースポット」と書かれておりました。作詞は必ずマクドナルドなんですか?

はい“必ず”です。それで自分なりに考えてみたんですよ。何故、マクドナルドでは満足のいく歌詞が書けるのかって。それは、家で書くと今の日本のリアルとは全然かけはなれた歌詞になってしまいがちだからなんです。でも、マクドナルドで作詞をしていると、ずっと店内で時間を潰している女子高生や、もう世を捨てているような人がいて。窓の外を見れば、忙しく信号を渡っていくビジネスマンもいて。そういう景色を見ながら作詞をすると、ちゃんと日本を書けているような気持ちになってくるんです。

―― 今の日本のリアルが見えてくる場所が、マクドナルドなんですね。

photo_03です。

そうです。そういう情報を遮断して作詞をすると、自分の思い込みの世界のものが出来上がってしまうので。たとえば「深夜二時の渋谷交差点に今日も男女が行き交う」と書いていたとしても、実際にマクドナルドの窓から景色を見てみたら「そんなに女性はいないなぁ…男性ばっかりだなぁ」ということに気づけたりするかもしれないし。それなら「深夜二時の渋谷の交差点 男しかいない」って書いた方がリアルというか。だから、マクドナルドで書くことで、歌詞がみなさんの中に入っていきやすいものになると思っています。

―― 歌詞の面で影響を受けているアーティストはいらっしゃいますか?

B'zの稲葉さん、中島みゆきさん、あとGLAYさんもそうですね。とくに稲葉さんの歌の主人公って結構、情けない奴が多いんですよ。ソロアルバムの「台風でもくりゃいい」って曲には<自動販売機を こわして逃げた>なんて歌詞もあったりするし。なんかそこまで書けるってすごいなぁって思うんですよ。音楽で格好つけたいならそんなこと書かないじゃないですか。でも、誰だって人生で一回くらい悪いことをするときもあるという人間味を感じて、好きですねぇ。だから僕も、たとえカッコ悪くても、生々しい人間味が出ている歌詞にするということを大切にしています。

―― では、最近「歌詞が良いなぁ」と思った楽曲やフレーズがありましたら教えてください。

あ~“ベッド・イン”の曲は面白かったなぁ。彼女たちも90年代前半くらいの音楽をテーマにしているんですけど、悔しいというより、なんか「やられた!」という気持ちになります(笑)。とくに「シティガールは忙しい」って曲の<スキー旅行の写真は 焼き増しするね>ってフレーズ。今どきもうあんまり焼き増しなんてしないじゃないですか!でも、彼女たちの表現したいことはバブル時代の文化だから、きっと普段からいろんなバブルワードをメモしていると思うんですよ。そういう努力が自然と歌詞でも効果を発揮していて、良い表現者だなぁ、すごいなぁと思いますね。

―― ゴールデンボンバーのこれからの夢や目標はありますか?

そうですねぇ…僕の個人的な夢なんですけど…歌ネットさんの歌詞がコピペ出来るようになってほしいなぁと思っております(笑)。

―― あぁ~…それはユーザーの方からもよくご要望いただきます。是非、すぐにでもそうしたいところなんですけど、まだ権利的に難しいようなんですよねぇ…。

ですよねぇ。僕も作詞者で権利を持っている人間なのでこんなことを言うのはおかしいかもしれないんですけど、でも、僕からしても不便ですもん。今って、いかに手軽に情報を引き出して、拡散できるかということが大事だから、権利で縛りすぎてしまうとヒットの芽が摘まれてしまうこともあると思うんですよね。そう考えたこともあって、新曲「やさしくしてね」のPVではYouTubeの説明欄に歌詞を載せたんですよ。もちろんコピペもできますし。だから歌ネットさん、及び、歌詞検索サイトさんはいつか全てコピペが出来るようになってほしいな…という夢を僕は個人的に持っております。あくまで個人的なボヤキでございます(笑)。

―― ありがとうございました!最後に、歌ネットを見ている方にメッセージをお願いします。

歌詞を中心にインタビューしていただける機会って今までなかったので、嬉しいですね。やっぱり僕も、真剣に大事に作詞をしているから。このサイトを見ている人はきっと歌詞に重きを置いて音楽を楽しんでくれている方たちだと思いますので、是非よかったら、ゴールデンボンバーの歌詞もどれか読んでくれたら嬉しいです!

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直筆色紙プレゼント

鬼龍院翔の好きなフレーズ
sain_01です。
毎回、インタビューをするアーティストの方に書いてもらっているサイン色紙。今回、ゴールデンボンバー 鬼龍院翔さんの好意で、歌ネットから1名の方に直筆のサイン色紙をプレゼント致します。
バナー画像です。
※プレゼントの応募受付は、終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました!
ゴールデンボンバー

鬼龍院翔(Vo)、喜矢武豊(Gt)、歌広場淳(Ba)、樽美酒研二(Dr)の4人によるヴィジュアル系エアーバンド。略称は金爆。2004年にボーカル鬼龍院とギター喜矢武を中心に結成。笑撃のライブパフォーマンスと、奇才・鬼龍院翔の創り出すクオリティーの高い楽曲で注目を浴びる。2014年「女々しくて」が2014年JASRAC賞金賞を受賞し、メディアを賑わせた。2015年全国ツアー「歌広、金爆やめるってよ」は大成功を納め、2016年からは新たに全国ツアー「オールゲイズ 二丁目のユウジ」を開催。2017年4月5日、その場で誰でも表題曲をダウンロードできるQRコードをジャケット写真に印刷した「#CDが売れないこんな世の中じゃ」をリリース。同11月8日、47都道府県別47種売りシングル「やんややんやNight ~踊ろよ※※~」(※※に各都道府県名)をリリース。

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