「水曜日のカンパネラ」・「DJみそしるとMCごはん」・「DAOKO」・「泉まくら」・「Charisma.com」。音楽愛好家のみなさん、最近ラジオやSNSで頻繁に彼女たちの名前に出逢いませんか? 彼女たちこそがまさに、今アツい“女子ラップ”で表現するアーティスト!

 そもそも、日本で一番最初にラップを行ったアーティストについては諸説ありますが、<日本語ラップ>というものが認知される大きなきっかけとなったのは、1994年の2大ヒット曲、小沢健二 feat.スチャダラパーの「今夜はブギーバック」と、EAST END×YURIの「DA.YO.NE」でしょう。そして2001年には、RIP SLYME・KICK THE CAN CREW・RHYMESTERなどの新しいアーティストがメジャーデビュー。ますます“HIP HOP”というものが浸透していきました。以降、ORANGE RANGE「花」、AquaTimez「等身大のラブソング」、ケツメイシ「さくら」、SEAMO「マタアイマショウ」などのヒット曲も誕生!こうして「日本語ラップ」の軌跡を振り返ってみると、比較的男性のアーティストが目立ちますね。また、メロディーやコード感に頼らない分、歌モノの楽曲より言葉を詰め込むことが可能となるので、歌詞に強いメッセージが込められている楽曲が多いです。

しかし、今注目の“女子ラップ”はこれまでのラップとは違い、流行に敏感かつ柔軟で、常に自分流の新たな“楽しみ方”を探している女性だからこそ生み出せるニュータイプのミュージック♪ ここからは、オススメの5組をご紹介いたします!
2012年夏、初のデモ音源「オズ」「空海」をYouTubeに配信し始動。
ボーカル“コムアイ”を主演とする音楽ユニット。
楽曲制作を担当するケンモチヒデフミそれ以外を担当するDir.Fがメンバーだがステージはコムアイのみ!
「フワフワ透明な“コムアイボイス”」
恋愛や仕事にチカラが入りすぎているあなたも、不思議と全心が癒されていくハズ…。
※また、コムアイ嬢はかなりの美人ですが、ときに繰り出される必殺変顔も絶品…。
「ヘンテコな題材を用いた謎のリリック!」
時には日本モノ「桃太郎」「千利休」「星一徹」時には外国モノ「ゴッホ」「マリー・アントワ ネット」「ナポレオン」また時には丸々1曲、お風呂への愛を語りつくす「ディアブロ」な どもアリ。11月にリリースされる新作アルバムは“シルクロードや鉱物、文明などユー ラシアを中心とした時代と領域”がコンセプトだそうな!
「一聴したら最後…。」
頭の中をグルグル、夢の中にまで流れてきそうな楽曲の“中毒性”がたまらない!
まずは代表曲「桃太郎」をチェック!
2013年冬、『おりおりのおりょうり〜X’mas〜』でメジャーデビュー。
まぎらわしい名前だけど、1人。「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに トラック、リリック、アートワーク、MVなど全てを自ら制作し 料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する、くいしんぼうラッパー。
「テーマはずばり“料理”です。」
楽曲タイトルは「のり弁」「PIZZA」「ショートケーキ」「おまんじゅう」「あんかけ炊炒 飯 feat. 夢眠ねむ」などなど。テーマはずばり“料理”です。彼女のゆるっとラップを 聴いてるだけでお腹がすいてくる、癒し系ミュージック♪
「曲を覚えると料理まで作れるように…!?」
楽曲では“料理”の魅力が歌われているだけでなく、レシピがそのままリリックに!
また彼女には、女子栄養大卒業の肩書きも。しっかりと栄養面が伝わるラップなんです!
あなたもLet’s 自炊!ということで、まずは代表曲「ジャスタジスイ」をチェック!
「アートワークや、ライブ、イベントにも“食”は欠かせません!」
ライブで実際に料理を作りながら歌うこともあれば
来場者に「おまんじゅう」や「白和え」を作ってもらうイベントなどもアリ!
ナタリーでは「おしゃべりキッチン」なるコーナーも大好評連載中です☆
15歳の時にニコニコ動画に投稿した楽曲で注目を集めインターネットというベールに包まれ ナゾの女子高生ラッパーとして活動。2015年3月、女子高生にして1st Album「DAOKO」にてメ ジャーデビュー10月21日リリースの1stシングル収録曲の「ShibuyaK」では彼女の“初顔出しとなる MUSIC VIDEO を、天才・児玉裕一が監督。
「“渋谷育ち”の彼女が、女子高生時代に生み出した等身大リリック。」
女の子の赤裸々な孤独、さみしさ、むなしさ、不安、自由、不自由がゆらゆら…。
危うく儚げな世界へと、静かに静かに惹き込まれていきます。
「武器は、ウィスパーな声色…。」
脱力系の“ゆるっと”とはまた異なり 耳もとで囁かれているかのように浮遊する歌声は、聴けば聴くほどクセになる…。
「そのお姿は、妖艶、ミステリアス、美しい!」
これまでは“芸能活動禁止”という高校の校則のため容姿は明かしていなかったという彼女。
しかし、高校卒業&メジャーデビューを果たし、新たなるフェーズに来たということで 今年10月にアートワークやMVで初の顔出しをしました。まずは、アーティストとして新たな一歩を踏み出したDAOKOの新曲「ShibuyaK」をチェック!
福岡県在住。“ラップをしちゃうふつうの女の子” 2012年 術ノ穴へ所属。
同年、デビュー音源「卒業と、それまでのうとうと」が各メディアで話題に。
そして2015年4月に発表した最新作『愛ならば知っている』から半年。
泉まくら渾身の新曲「P.S」が11月4日にリリースされる。
「時に弱気で、時に強気な、ガールズリリック。」
“ラップをしちゃう普通の女の子”のキャッチコピーにも通じるようになにげない日常に、ふいにやってくるモヤっと、イラッと、ザワッと 好きな人への不安定な想い、ジワジワと満ちてくる幸せ、愛おしさ…。 そんなナチュラルな感情が描かれており、若い女性の支持率高め。
「繊細なリリックとの相性バツグンの歌声!」
かわいらしくも、静かな憂いを帯びた“ゆるボイス”
誰にも会いたくないような日に、1人でいつまでも聴いていたくなる声。
「どこか切なく、淋しげで、たまにえっち。」
年齢、素顔はすべて非公表。
CDジャケットもPVも“大島智子”の描く女の子たちのイラストで制作されています。
最新作「P.S.」の歌詞&アートワークにも注目!
2011年に結成。MC・いつかとDJ・ゴンチによる、現役OLのエレクトロラップユニット。
YouTubeに投稿した動画が話題を呼び
2013年「アイアイシンドローム」にてLastrumよりデビュー。
2015年には1stミニアルバム「OLest」でワーナーミュージックよりメジャーデビュー。
「心をスカッと!ギクッ!とさせる毒舌リリック。」
彼女達の楽曲は「お局ロック」「やれよ。」「超絶に胸が痛んでいるあなたの上司」など、“働く女性の日常”から生まれる心情をテーマにしたリリックもあれば、「アラサードリーミン」「メンへラブス」「HATE」など女子への毒がチクリと効いたリリックもあり。そんな毒舌ラップがクセになること間違いなし!
「まさにOLたちのカリスマ“本格派ラッパー”」
彼女達のラップは“ゆるっと”とは正反対。
リリックのみならず、キレのあるラップ、挑発的な目線、アグレッシブなライブが魅力!
「芸能界にも“Charisma.com”のファンは多数!」
木村カエラ、きゃりーぱみゅぱみゅ、SEKAI NO OWARIのSaoriなどなど…。
毎日のストレス蓄積中な、おシゴト女子のみなさん
まずはぜひ、1stミニアルバム「OLest」を手にしてみてください!