私は修羅

海の広さの ただ中に
赤い血汐の ひとしづく
すべてこの世は ゆるぎなく
修羅の叫びを 誰が知る

怒りの炎 消えゆかず
憎しみ はぎしり ゆききする
乱れる心の つたなさに
あふるる涙 あてどなく

けわしき山の 岩肌に
小さく咲いた 花ひとつ
ただひたすらに 美しく
修羅は地に伏し 涙する
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