II‐懐疑

当たり前にある環境
誰もが抱く感情
僕は受け入れる事ができない
構造を動かす原理
信仰が齎す真理
僕は信じる事なんてできない

推理に過ぎない論証
意味を持たない反証
経験でしか語れないけど
知覚できない錯覚
支配されてる感覚
確かな物など何もない

触れた物全ての
存在が虚ろになっていく

今、二つの目に映るのは幻で
嗚呼、この場所には何もない
だから次の場所へ

もしも僕が完全ならば
この欠けた世界は何故?
満たす事のできない
感覚に嫌気が差す
嗚呼、それでも僕は
また此処で泣いている
止まらない懐疑の思惟とまだ
戦いながら

消える事ない関心
失われていく精神
その理由もわからないまま
願望ばかりの感化
止まる事ない変化
大切な物さえ奪われてく

見えた物全ての
存在が虚ろになっていく

今、二つの目に映るのは幻で
嗚呼、この場所には何もない
何処に行けばいい
また疑う物一つずつ消えていく
でも全て疑う
僕だけは、僕だけは…

消せない
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