小さな喫茶店

それは去年のことだった
星の綺麗な宵だった
二人で歩いた思い出の小径だよ
なつかしい
あの過ぎた日の事が浮かぶよ
この道の歩くとき
何かしら悩ましくなる
春さきの宵だったが

小さな喫茶店にはいった時も
二人はお茶とお菓子を前にして
ひと言もしゃべらぬ
そばでラジオがあまい歌を
やさしくうたってたが
二人はただだまって
むきあっていたっけね
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