やすらぎの酒場

夜更けの 店の灯りの寂しさに
男心が つらくなる
そっと揺らした グラスには
夢の破片(かけら)だけ
今夜は なぜか帰りたくない
冷たい部屋に
酒を静かに 注ぐ女(ひと)の
微笑(ほほえみ)が沁みるよ やすらぎの酒場

まぶたに 過ぎた月日を浮かべれば
むせぶ煙草の ほろにがさ
人を傷つけ 傷ついて
悔やむことばかり
今夜は なぜか帰りたくない
こぼれる吐息
むかし愛した あの女(ひと)に
横顔が似ている やすらぎの酒場

今夜は なぜか帰りたくない
冷たい部屋に
酒を静かに 注ぐ女(ひと)の
微笑(ほほえみ)が沁みるよ やすらぎの酒場
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