おまえに雨宿り

みつめないでと 鏡の前で
そっと笑って 素顔をかくす
そんな女の 無邪気さに
俺は小さな やすらぎ見たよ
幸せはぐれの 旅の町
おまえの胸で 雨宿り

泊まるつもりは なかったけれど
酔ったおまえが 気がかりだった
話疲れて 眠る頬
故郷へ帰れと この手で撫でる
似た者同士か 俺達は
止まり木ひとつ 夢の中

雨がやむまで その約束が
別れ間ぎわに 背中で泣いた
きっとおまえも 探してた
肩を寄せ合う 心の傘を
夢ならさめるな 旅の夜
おまえと俺の 雨宿り
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