七夕祭り

一年に 一度でいいから 逢いたいと
藍染め浴衣の 君が泣く
秋には嫁ぐ やせた背に
さらさら揺れる 笹飾り
七夕祭りは 賑やかで
やがて切ない ああ 星祭り

牽牛(けんぎゅう)と 織女(しょくじょ)の哀しい 物語り
似ている二人の 運命星(さだめぼし)
変わらぬ想いを 短冊に
綴って竹に 結ぶとも
七夕祭りは 華(はな)やいで
やがて哀しい ああ 夢祭り

星となり このまま流れて 行きたいと
なみだの瞳(ひとみ)で 君が言う
叱った後で 肩を抱き
見上げる空に 天の川
七夕祭りは 燦(きら)めいて
やがて消えてく ああ 夏祭り
×