しのび宿

明日(あす)の別れを 哀(かな)しむように
俄(にわ)か雨ふる しのび宿
妻あるあなたに 恋をした
運命(さだめ)をどんなに 恨(うら)んでも
めぐり逢うのが 遅すぎた

ひとつ盃(さかずき) お酒を注(つ)いで
分けて飲みあう しのび宿
あなたがいいよと いうのなら
私は死ぬまで 日蔭でも
耐えて行く気で いたものを

つらい別れに なお更燃えて
愛を重ねた しのび宿
あなたの寝息を 聞きながら
このまま一緒に 死にたいと
眠れなかった いつまでも
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