キリがないね

「やり直そう…」「いつものこと…」
言葉は便利だね
「今度こそは…」「だけど同じ…」
くりかえすだけだね

会話もせず食事をして
ただ抱きあうだけじゃ
年端もない娘のようには
生きられないしね

ふたり愛した日々が長くて
無性にいとしくさせるけど
まだあきらめが あぁわるいよね
心のなかに渦をまく
都市の灯がなんて悲しい
この胸の炎吹き消して
もうどこまでも あぁこのままじゃ
とてもキリがないね

遠回りになるけれども
送ってよ 最後にね
西から来る空車ランプ
何台か見過ごして…

こんなときも 妙にやさしい
顔ができるなんて
騙されても それでもいい
そんな頃もあった

痩せた背中を思いだしたら
ひとりでどこかで何をする
もう終わったと あぁしみじみと
つぶやきながら泣けばいい
いつか忘れて全部忘れて
新しい恋に出逢うなら
もうそのしぐさ あぁその声も
すべて昔になる

ふたり愛した日々が長くて
無性にいとしくさせるけど
もうどこまでも あぁこのままじゃ
とてもキリがないね
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