走馬灯

やさしい言葉の 数よりも
恋しいあなたの 腕まくら
屋形船さえ 肩寄せて
向こう岸まで 旅をする
隅田 駒形 走馬灯

千代紙細工の ほおづきを
飾った夜店の 路地伝い
古い映画を みるようで
何故か心が 辛くなる
吾妻 浅草 走馬灯

夢路の女に 似てるねと
口ぐせみたいに 云うあなた
そんな昔も あったけど
うしろ髪ひく 夢のあと
築地 千束 走馬灯
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