いちばん小さな島で

今 君の声が聴こえなくて
あきらめかけていた 夏の午後 波のしらべに
暮れはじめた 君の横顔に ポツリとつぶやくように
はしゃいでた 夏の浜辺に描いた

はじけとぶ花火の中 未来図を夢見て
微笑んでた 指切りした だけど今 ひとりきりで

言葉一つくらい残して 溶かして
僕らは 今でも 終わらない夏の波間に
少し近づいては 戻って 離れて
もう一度 逢えたら
夢で逢いましょう

ホラ いつの日か 砂に埋めて
隠してたシート 今はどうしたか
確かめに行きたいね

誰もいない海の家に 置き忘れられてた
夏がすぎて 人恋しくて だけど君はいなくて

明日 晴れたらいいね なんて笑って
僕らは今でも終わらない夏の狭間に
いつか世界中で いちばん 小さな島でいい
二人で暮らそうよ

言葉一つくらい残して 溶かして
僕らは 今でも 終わらない夏の波間に
少し近づいては 戻って 離れて
夢で逢いましょう
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