触って

大きな愛情と優しい目
でもいつからか
何かが変わった
心が見えない
あなたの背中を見つめて
何度も眠った

愛しいと思うほど
触れたくなる
その手で触れてほしくなる
変わらない笑顔で
笑いかけてくれるのに
見えない壁が
そこにはあるの
ねえ昔のように私に
触って

肌と肌を重ね合う
それはとても
奇跡に近いこと
互いの意志が
向き合って初めて
人は触れ合える

あの夜私はやけになって
何にも見えない感覚で
たずねたドアの向こうには
あなたとは違う人
裏切りのその理由を
あなたが理解する
はずもない

傷しか残らなかった
そんなことわかってた

愛しいと思うほど
触れたくなる
その手で触れてほしくなる
いつだって欲しかったのは
あなたの温もりだけだった

言えなくて聞けなくて
苦しかった
こんな悲しみがあるなんて
あなたが大事に
してくれていること私
いつだってわかってた
こんなの虚しい
虚しい
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