黄昏のタンタラス

夢なかばでは 戻れない
今は異国と 呼ぶふるさとへ
横浜(ハマ)の波止場で あの船に乗り
渡った島は 海の果て…
遙か日本の 山や川
想い出します 黄昏のタンタラス

今日の出船はヨー メリケン行きか
赤い夕陽に アロハ・オエ

暮れゆく丘で 里便り
読めば浮かぶよ 故郷(こきょう)の友が
夜空彩(いろど)る 花火も散って
祭りのあとの 静けさか…
むせぶ汽笛の 淋しさに
涙あふれる 黄昏のタンタラス

どんなにつらい 出来事も
時がいつかは 流してくれる
月下美人の 真白き花の
清らなこころ 忘れずに…
明日も元気で 暮らせよと
星が降るよな 黄昏のタンタラス
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