御茶ノ水慕情

二十歳前 家を出てこの街へ来た君と
二十歳過ぎ まだ夢を諦めず追う僕と
ふたり小さなアパートの部屋 強く抱き合った
この世界が消えても君の名を 君の名を
「はなさない」僕が云う「はなれない」君が泣く

大学に通ってる君なのにいいのかい
明日のない僕なんか選んでもいいのかい
ふたり小さな出口を探して今日も彷徨った
この世界が消えても 君の名を君の名を
「愛」の意味わからずに 立ちすくむ僕だった

学生が手をつなぎ 聖橋あるいてる
あの頃の僕と君 重ねては擦れ違う
ふたり小さなアパートの部屋 強く抱き合った
今世界が消えても 君の名を君の名を
青春はいつまでも あのままで生きている

世界が消えても 君の名を 今も呼ぶ
世界が消えても 君の名を 僕は呼ぶ
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