レンガ通りの酒場で

家のあかりが ここに輝いてはいるけれど
レンガ通り 足を向けるよ
冬の身をさす風に 心はらはらとばされ
きしむドアをまた あけた
レンガ通りの酒場に来れば
時を忘れ去った 男たちがいる
安い酒と ダイスの音が
なにより胸にしみる 子守唄だよ

ひとつ小銭を出して 明日のゆくえを占う
気やすめをしてる おまえに
俺はグラスを見つめ 夢をしみじみ語らう
かなうはずもない夢を
レンガ通りの酒場に来ても
うすい男の影が 壁を飾るだけ
生きるのぞみも 落ちてないから
しらじら夜明けまでも 涙ながそうか
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