あったかいコーヒー

大きな男達が 足跡残したまま
吹き上げる蒸気の中 去ってった
静かな雪景色が 一夜の夢に変えて
あたりは一面 木綿色

春には雪も溶けて 花びらも昇り出し
きっと悲しくなるでしょう
涙の玉ひとつ 肩に落としたなら
そっとあなたに 寄り添うから

ほろり ほろり 注いでください
ほろり ほろり からっぽの心に
あったかいコーヒー

ほろり ほろり 注いでください
ほろり ほろり からっぽの心に
あったかいコーヒー

男の僕だから 強くはなれないし
枯れ木のまましゃきっと 寒すぎて
くちびる震わせて 吐息をからませたら
そっとあなたに 寄り添うから

ほろり ほろり 注いでください
ほろり ほろり からっぽの心に
あったかいコーヒー
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