75°の想い出

チャイナタウンの 裏通りゆけば
出窓に キャメルの灯がにじむ
淋しさにひかれ
コペンハーゲンの 重い扉をあける

スモークのむこうから
しゃがれた声が とびこむ
船乗りだった 彼の腕には
インディゴブルーの tattoo
とまり木で しばらくは
羽根を あたためさせて

Hey! Mr.Henning
炎のRONRICO ください
Hey! Mr.Henning
75°の想い出に火をつけて
火をつけて

リキュールが並んでる
恋の種類の 数ほど
小さなグラス 一気に干して
あなたは言った 「我要杯」
あの時の プロポーズ
耳の奥できこえる

Hey! Mr.Henning
炎のRONRICO ください
Hey! Mr.Henning
75°の想い出に火をつけて
火をつけて

この店の ざわめきが
海鳴りのように きこえる
カウンターには 幸福の鐘
鳴らせなかったの Wedding

想い出に 揺らめいて
シュールになってゆくだけ

Hey! Mr.Henning
あの人 来たなら 伝えて
Hey! Mr.Henning
変わらず 元気でいるからと
そう言って
あの人に
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