てくてく

この広い空のもとを てくてく
すり切れた 古い靴をはいて
この長い細い道を てくてく
道しるべなんか いらないさ
額に汗が にじんだら
風の奴に ふいてもらおう
てくてく てくてく
てくてく てくてく……

あの白い雲と一緒に てくてく
つぎはぎのかばん 肩にかけて
あの赤い夕陽のもとへ てくてく
道草しながら あるくのさ
苦しい日々が つづいたら
風の奴に 抱いてもらおう
てくてく てくてく
てくてく てくてく……
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