真夏の夢

そんな悲しげな 微笑を
君はいつの間におぼえたの
きれいだったのに 長い髪
誰のために切ってしまったの
二十才になる日を待って
嫁ぐ君に思い出は
じゃまなだけだね
涙がひとすじ僕のため
泣いてくれるのかありがとう
君と過ごした最後の夏が
海に沈むよ
夕陽のようにもえる心と
うらはらに
まずしくてもいい幸せと
誓った言葉も夢だった

Tシャツをぬいで
花嫁衣装を着れば
君は手のとどかないひと
学生の僕は今はただ
幸せにというしかないよ
真夏の夢はさめてしまった
さみしい海辺で
波もしずまるこの悲しみと
うらはらに
卒業するまで待ってると
約束したのに嘘だった
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