6月/June

長く暗い列車に身をまかせ ぬかる様に進む一人ぼくをのせ
くもりマドをなぞる指がぬれてる 月曜日になぜかここをおとずれる
ため息とタバコの煙が重苦しく
ねむったかと思えばみみなりをおいていき
かならず決まって月曜日アメがふる 今日も雨がふってる重い 月曜日
ハイが落ちるのもわすれて 目をうばわれるマドひきこまれ
霧でふさがれた谷を見ていると すいこまれて行くほど美しい

雨がふっているマドの外 こい緑がぼくを 追い責めたてる
吹き出る汗のせいでもなにもなく
君のせいでもなく又ぼくじゃない
あじさいはゆれる きれいに咲く
くらい列車の中 雨の中
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