ブリキのメロディー

街を切り刻むブリキのメロディー
誰もが背を向けて
淡く光る白昼の月だけが
僕を追いかけてる

立ち止まる僕の行方を
風は教えてくれない

舞い上がる砂の嵐に
不意に目を塞(ふさ)げば
君が溢れるのさ
出会った頃のように

裸足の天使が現在(いま)とひきかえに
未来を売りとばす
自分によく似た誰かの慰め
それだけを頼りに

遠ざかる景色の中で
君の名前も呼べずに

君の知らないこの道で
君を探している
せめて月よ早く
僕を笑っておくれ

舞い上がる砂の嵐に
不意に目を塞(ふさ)げば
君が溢れるのさ
出会った頃のように
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