ゆりかご

部屋うずめる 琥珀色
ブランケット もぐったまま
まだ眠い目を 軽くこする
海沿いの ホテル

おはようと声 掛ければ
返事がわりの 口笛
さっき右肩に くれた口づけ
知ってても 言わない

あなたの名前 大声で言いたい
言えないことが 時々悲しい

指折り数えて 待って
指折り数えて 消える
あなたの影に 逆らいながら
抱いてる 約束

あなたの胸 飛び出して
逃げ込んだ その行き先
そうはじめから わかっていたわ
あなたの 胸の中

不思議な呼吸 時のない波間に
閉じ込められて 何にもみえない
望みはしない これ以上のことは
望めばきっと 崩れてしまうわ

未来の扉を 閉じて
淡い夢の せせらぎ
揺れていればいい 何もいらない

今が素敵だから…

一番素敵だから…

あなた素敵だから…
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