鬨の声

我が名の下集え

白狼来りて吠ゆれば雲霞(うんか)の如し
八百万(やおよろず)の獣は地に生ず
火群(ほむら)身にあらば焔恐るるに足らず
惣暗(つつくら)にて飢うる穢し血裔 滅せよ
四方に散りしは我が魂の兄弟(けいてい) 風雲乗じて陣風吹きたり
心在らざれば清きを得るは難し 天水仰げど仮初めに応ず

狼吠(ろうばい) 咆哮

鬨の声 我らが如何に駆り立てようども悲しみに勝るものはない
絶えぬ憂(う)き哭(ね)

闇を統べらずんば常闇に飲まるるべし

狼吠 咆哮

赫怒(かくど) 咬牙(こうが) 威喝(いかつ)

鬨の声 我らを待ち受けるは有終を飾り付ける雪月花
大義なるは 生きて再びこの地を地球(ほし)に還す

尊き命の意を知らぬ 比すべきなく光ならぬ者
来し方行く先 此れ滅せざるは義無きことなり
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