12ヶ月

大好きなあの子に 告白した四月
傘を置き忘れて 雨に濡れた五月

紫陽花の咲く道 歩いてた六月
初めてキスをした 星降る夏の夜

波音がすべてを 包み込んだ
ある恋の詩

よろこびを知った少女の季節
言葉の宝石を探しながら
少しずつ大人のドアを開いていた
走り去る景色の中
my sweet season 緑(あお)き日
想いは無限で
my sweet season 誰もが
願いを掛けてた

公園のベンチで ひとり泣いた九月
仲直りしたくて 電話した十月

明日の天気予報 雨のち晴れ
ある恋模様

せつなさを知った少女の季節
街は知らぬ間に衣替えして
またひとつ大人のドアを開いていた
ひらひら舞う雪の中
my sweet season さよなら
流した涙を
my sweet season 一篇の
詩集に挿んで

やさしさを知った少女の季節
桜の蕾が膨らみだして
またひとつ大人のドアを開いてゆく
やがて来る景色の中
my sweet season 緑(あお)き日
想いは無限で
my sweet season 誰もが
願いを掛けてた
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