風の恋人

風になびいた 君のその髪が
僕の言葉を 燃やしてしまうよ

秋の陽射しに埋もれた街 今にも消えそうな
夢も抱きしめてしまうような光

木漏れ日が揺れる 銀杏並木に
駆ける子供達 明日へ近づく

ああ、君が今 笑った気がしたんだ
ああ、僕はただ ここにいたいんだ
風になびいた 君のその髪が
僕の言葉を 燃やしてしまうよ

淡い陽射しに映る君の 頬をなでつけてく
風の冷たさはきっと今は同じ

少し歩こうよ 赤い雲間に
いつの間に光る 星の向こうへ!

「何か始まりそう」熱い予感に
色を重ねてく 君の横顔

風が止まって 時にまばたいた

髪なびかせた 街を逝く風に
二人の今を 燃やしてしまおう
ああ、君が今 笑って僕を見た
ああ、僕はただ 君を抱きしめた
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