ランプ

ゆきづまること知らぬ 広い街にうもれた
テレビもついてない部屋にひとりきり

迷いも壁もない むなしさなど見えない
少年には無限の幾何学な地平

あの日想像してた未来は目眩(めくるめ)く速さで進んでゆくよ
人の哀しみもいつかは感じなくなるのかな

季節が移り変わるように僕の心も
少しずつ街の風に色づいてく

薄明かりのランプの下で弾(はじ)く音は
この雑踏の中へも微かにこぼれた

あの日想像してた未来は目眩く速さで進んでゆくよ

光りと影の瞬(またた)きを また繰り返しながら

街の隅で年老いた肩寄せ過去(とき)をわかちあう景色が
僕の心にふうっと光を分けてくれた

少年が描いていた未来は捨てたもんじゃなかったんだ
自ら放つ言葉を輝かせてる限りは

僕が生きる世界はゆらゆら意味を探しうごめくんだ
そして明日も僕は自分の道 照らしてく
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