涙の河

夕日の街にたたずむ女よ
枯葉に吹かれ哀しくゆれる

涙の河を渡ってきたのか
愛する人と別れて来たのか
コートの衿に思い出隠し
指輪のあとにくちびる寄せた

言葉を掛けてあげたいけれど
他人には言えぬつらさが見える

涙の河を渡って来たのか
これから何処へ帰って行くのか
本当の愛も終われば夢さ
傷つきながら誰もが生きる

涙の河を渡ってきたのか
愛する人と別れて来たのか
コートの衿に思い出隠し
指輪のあとにくちびる寄せた
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