風、好きに吹け ~迷夢本望~

ありふれた 明日葉(あしたば)の 花揺れて いつになく
佇(たたず)んで 振り返る 足跡に 愛(いと)しさと懐(なつ)かしさ
男ひとり 生きてみれば
想い通りと 想い違い
想い過ごしと 想いの外の
不揃いな 捩(よじ)れた道の ほろ苦さ

今日という 残りの日々の 初めての時
抱え込む 右手極楽 左手地獄
泣き笑い 何事か来い 何事か去れ
夢を行く 迷い本望 風好きに吹け

我知らず 愛しては 世忘れの 悦びと
うらはらの 苦しみに 傷跡は 密やかに語り歌
男ひとり 生きてみれば
夢の見過ぎと 夢の陰り
夢見定めず 夢捨て切れず
嘘真(うそまこと) 迷いの夢の 綴(つづ)れ折(お)り

今日という 残りの日々の 初めての時
抱え込む 右手極楽 左手地獄
泣き笑い 何事か来い 何事か去れ
夢を行く 迷い本望 風好きに吹け

泣き笑い 何事か来い 何事か去れ
夢を行く 迷い本望 風好きに吹け

迷い本望 風好きに吹け
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