下北情歌

山背が吠えて 雪をつれてくる
街屋根(まちやね)白く 沈む頃
この土地の 男たち 飾らぬ飲み方に
心なごむよ…
ここは下北 大湊

枯葉のように ここへ辿り着く
そのまま魅かれ もう三月
どんな旅 見えるかい 男のこの歳で
なあぁ鴎よ…
ここは下北 脇野沢

吹雪の中の 馬よ 寒立馬(かんだちめ)
誰より春を 待つものを
甘いよなぁ 俺なんて そう云う生き方の
真似もできない…
ここは下北 尻屋崎

函館行きの 船が出ると云う
ここより港 北にあり
浜茄子の 咲く頃か さらばと告げる日は
俺のこの街…
ここは下北 大間崎
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