東京電車(Acoustic.Ver.)

始発電車の音が
朝を連れてやって来た
窓から静かに吹く
爽やか風の匂い

徹夜で終わらせるはずの
机に散らばった夢のかけら
夕べの形のまま
佇んでいるよ

夢の中の空論は
跡形もあるわけもなく
目の前確かにあるのは
汗でふやけた白紙のメモ紙だけ

故郷の街を 飛び出してから
流れてった 月日を思う
まだ誰にも 聴かせていない
この思いが 君まで届け

新宿ビルの隙間に
ため息の風が 舞っている
東口広場に座り
夜空見上げている

夢にまかせ辿り着いた
都会の風は冷たくて
目の前確かにあるのは
涙で滲んだ 星のない夜空

故郷の街を 飛び出してから
流れてった 月日を思う
まだ誰にも 聴かせていない
この思いは まだ聴かせない

故郷の街を 飛び出してから
流れてった 月日を思う
まだ誰にも 聴かせていない
この思いが 君まで届け

終わらない 不安な夜が
またこうやって 朝を迎える
夢にすがって 生きて行くのは
思ってたより かかとに響く

故郷の街を 飛び出し
流れてった 月日を思う
また誰かが 夢にすがって
東京電車 駆け込んでゆく

東京電車 駆け込んでゆく
×