愛の法則

黄昏の街に佇んだ
自然と涙が溢れ出た
今日という日には
もう再び出遭えない

行き交う人の微笑みは
寂しさをたたえ美しい
家路の先には
愛も孤独もあるだろう

恋に 恋に 恋に落ちたら
泣き濡れる
世界が
泣き濡れる
いっそ恋など知らねば
悲しくないものを

初恋の色は淡きもの
重ねる毎(ごと)に深きもの
やがては緋色の
熱き血潮がほとばしる

恋人たちの語らいは
色褪せもせずに新しい
嬰児(みどりご)のように
身も心も捧ぐから

一目 一目 一目会いたくて
彷徨う
夜風と
彷徨う
いっそあなたを知らねば
切なくないものを

実らぬものが恋なのか
実らないから恋なのか

嵐が
吹き荒れる
心に
吹き荒れる
いっそひとりのままなら
苦しくないものを

愛の嵐が 吹き荒れる
愛の嵐が 吹き荒ぶ
愛の炎が 燃え上がる
愛の炎が 燃え盛る

恋に 恋に 恋に落ちたら
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