流転

「この裏通りは
どこまで続いているのかと
伺いましたら
あの世までだと
世間さまが教えてくれました」

男命を みすじの糸に
かけて三七(さんしち) 二十一目(さいのめ)くずれ
浮世かるたの 浮世かるたの
浮沈み

どうせ一度は あの世とやらへ
落ちて流れて 行く身じゃないか
鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの
渡り鳥

「お袋さんから
せっかく貰った五尺の身体(からだ)も
いつか崩れて三味線やくざ
とんだバチ当りでござんすが
男の意地と あったけえ
涙の一粒ぐれえは 大事に
持っていてえもんでございます」

意地は男よ 情は女子
ままになるなら 男を捨てて
俺も生きたや 俺も生きたや
恋のため
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