夕陽の空へ

夕焼け雲の 空遠く
ふるさと想い 涙ぐむ
出発(たびだ)つ朝の 汽車の窓から
さよならと言ったら さよならと
谺(こだま)がやさしく かえってきたよ

月日は流れ 夢はるか
あの山川も 遠くなる
別れた友よ みんな元気か
帰りたい今すぐ 帰りたい
あのひと住む町 夜汽車に乗って

音便(たより)の文字も なつかしく
たどれば涙 とめどなく
父母老いて 風のふるさと
流れ雲いずこへ いずこへと
流れて行くのか 夕陽の空へ
×