君にヘッドフォン

膝を抱えた ソファーの上 空白が揺れた
加湿器のあくび じゃれる猫の影

いつか話してた未来とか 苦い過去とか
ごちゃまぜに飲み干した「さよなら」

憂いの森を越え 覚めない夢を見る
この声が張り裂けるまで 歌えば
壊れる事のない 強い心になれるかな
君の事を想うよ

君と奏でた時が今も 胸に響くよ
無邪気な笑顔 優しさをくれた

ピアノに映る時計みたいに 戻れるのなら
伝えたい「大好き」と「ありがとう」

言葉にする事が恐くて 笑ってみた
頬をゆく 生温い雨 それでも
歩いて行かなくちゃ
想い出じゃない 存在(ぬくもり) が
この胸にあるから

憂いの森を越え 覚めない夢を見る
この声が張り裂けるまで 歌って
壊れる事のない 強い心になりたいよ
君の声が聴きたい

会えない でも 会いたいよ
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