屋上へと続くドア

屋上へと続くドア そのドアは開かないのさ
大空へと続くドア 鍵がかかって開かないのさ

その昔人は空を飛ぶことができたんだ
忘れてるかもしれないが自由に飛べたんだ
背中の肩甲骨は その頃の名残で
大きくて強い翼が生えてたアトだしね
心当たりが何かしら君にもあるはずさ
泳ぐように空を飛ぶ夢とかまさにそうだ
景色のいい所に行きたいのはどうしてだ?
星に願いをかけるのはどうしてだ? そうさ
飛んでたんだ 今では退化した羽根を広げてさ

人類が飛べなくなったワケは諸説あって
うわさ話やデマでっち上げなんかも手伝って
真相を知る人は今じゃもういなくなったんだ
で、僕は自分なりに考えてみたんだ
文明の発達 むろん科学の進歩
反比例してくように失ったんだきっと
澄み切った空 その空の汚染からの避難
筋力低下 体脂肪蓄積等の負の遺産
今となっては想像ですら空は飛べないのさ

どんなに辛い時でも 空に昇れば平気さ
死にたくなるような時こそ 空に昇れば平気さ
そんな才能も 今ではI don't know
手に入れたもの 失ったもの そうやって 僕達はここにいる

空を飛んで解決していたのは昔の話
別の方法を見つけなくちゃ空を飛ぶかわりに
屋上からダイブしても空は飛べません
辛くたってなんとかするしかありません
世界が終わる夜を今夜と自ら君が決め
絶望の階段をたった一人で上がって
そのドアに手をかけもし鍵がかかっていたならば
その意味を今一度 噛み締めるべきなんだ
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