あけぼの

窓越し見える かすかな朝焼けの光
夜通し語り明かした 終わらない夢よ

冬の寒さは僕らを きっと強く変えた
人知れず泣いた夜は 遠く雲の上に

窓を開けて 息を吸えば
新しい一日が きっとまた 始まる

はしゃぐように 小走りに通り抜けた風に
「あわてるな」と 少し釘を刺されたままで

影が 長く 伸びていった
いつまでも この時が続くと信じた

きっとまた会えると いつも僕は願う
見えなくなるまで遠く 手を振った君に
川岸 桜並木から 春の香り
たどりついた道は 今 陽だまりの上に
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