時の想い

引き出しの 奥にしまう
なつかしい あなたの時計
古びた ベルトつけた
細い腕 してたんだね

ここまできたと 振り返る
それぞれの瞬間(とき)を 想い出す
あなたの歳に 近づく度に
似てきたしぐさ 気が付く

ありがとうと言う唇を
今でも忘れないから
まだまだたくさんしてあげたかった
どうして悲しい

ありがとうともし言われたら
涙がこぼれてしまう
最後の言葉は悲しすぎるから
これからもずっとありがとう

今もまだ 心残る
想い出を 見つめている
あなたの うしろ姿
追いかけた 幼き日々

住所の文字を 見つけると
景色が広がる 目の前に
手をつなぎ歩く 坂道の家
温かい笑顔 うかぶ

ありがとうという花束を
今でも忘れないから
あなたにもらった溢れる想いは
胸にいきてる

ありがとうともし言われたら
前を向ける気がする
背中を押す手を感じられるから
これからもずっとありがとう

ずっと ずっと ありがとう
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