底がぬけて
ふたも無い箱に
注ぎ込んだ
実体の無い彼ごと霞む
前後無いような辺りを見渡す
変更無くじっと待つ
くたびれた

背伸びで君こぼして
詰め込まれてるのは嫌で
迷いながら進む
霧の奥にはもう帰りがいない

外埋もれて膝まで浸し
誰も彼を拭くことは
出来ずにじっと待つ
彼の池の底辺りを見渡す
誰もいない街で
くたびれた

背伸びで君をこして
動けなくなるのは嫌で
あきあきして進む
霧の奥にはもう帰りがいない
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