モジリアニの少女

三年前の春の日でした
あなたは突然引っ越しをして
部屋には一枚の絵がありました

モジリアニの少女
瞳のない眼で私をみつめ
首をちょっぴり傾けて

置いてゆかれた淋しさに
二人で抱きしめ合いました

ひとり暮らして二年が過ぎて
あなたのことなど忘れてました
ところがあなたは手紙をくれた

モジリアニの少女
瞳のない眼で私をみつめ
首をちょっぴり傾けて

二度と戻っちゃいけないと
私を抱きしめ言いました
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