港のおんな

暖簾たためば かもめが啼いて
肩をつめたく 濡らす雨
あんたを忘れて 女を捨てて
守り通した店やけど
うち、やっぱり女です
さみしいよ あんた あんたにいてほしい

惚れたあんたが 訳ありだから
好きで別れて 身を引いた
都会の路地から 港の路地に
いつか馴染んだ 酒やけど
うち、やっぱり女です
さみしいよ あんた あんたにいてほしい

こころの渇きを グラスの酒で
そっと湿らせ 口紅を拭く
冗談づくしで 男ぎらいを
通しつづけて 来たけれど
うち、やっぱり女です
さみしいよ あんた あんたにいてほしい
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